【4/6終了】幸南食糧株式会社 取締役会長・「 川塾 」代表 川西 修 氏【第479回早朝講演会】
SKC企振連・船場経済倶楽部第479回早朝講演会の案内です。
【講 師】幸南食糧株式会社 取締役会長・「 川塾 」 代表 川西 修 氏
【テーマ】『小さな一流企業の作り方』 ~ちょっとの気づきで人は変われる、企業も変われる~
【内 容】 四国香川県に生まれ、高校卒業後、大阪に出てお米の業界にて修行。25歳の時に独立起業し、わずか7坪の貸店舗から出発。今や社員約170名、売上げ250億円を超える企業にまで成長されておられます。国の規制で新しく参入することが難しいお米の業界も近年では国の法律も大幅に変わり、規制緩和の波を受け、一転、競争の厳しい業界となり、合併・統合・廃業と向かい風が吹き続ける環境の中、会社の最大のライバルは、同業他社ではなく「お客様の変化=時代の流れ」であり、変化をいち早く読み取り、先手・決断・実行が発展への絶対条件であると位置づけ、「立派な一流社員がいることから、お客様の信頼を得ることができる」という信念のもと、創業以来一貫して『人づくり』を最優先に経営を実践されてこられました。今回の講演では、川西会長が体験を通じて『気づき』から学んだことなどについてお話しいただきます。『規模の大きさを追求するより、魅力の大きさで一流を目指す』を貫き、お客様に愛される“小さな一流企業”にこだわり続ける、川西会長のご講演是非ご参加ください。
【開催日時】2022年4月6日(水) 朝食:午前7時30分~8時00分(時間厳守)、講演:午前8時00分~9時00分
【開催場所】大阪第一ホテル(大阪マルビル6F)
【参加費】 会員・初参加の方 講演のみ 4,000円・朝食付き 5,000円、2回目のビジタ- 講演のみ 5,000円・朝食付き 6,000円
※当日のキャンセルはキャンセル料を申し受けます。
※当日はZOOM(有料)での配信も行いますので詳しくは事務局までご連絡下さい。
※当日、会場ではドリンク(コーヒー・紅茶・ソフトドリンク等)のご用意をしております。
どなたでもご参加いただけます。参加希望の方はこちらからお申し込みをお願いします。
新型コロナウイルス感染症の状況並びに行政の方針により、内容の変更・中止の場合もあることご了承ください。
<会員の皆様よりいただいた質問を川西会長にお送りし、ご回答を頂きました>
質問① 講演に際し大変パワフルな会長の話は、とても参考になりました。ありがとうございます。事業を重ねてこられて、大きな壁に当たられた後、会社改革に乗り出される中で、様々なことに取り組まれてこられた中で、従業員、顧客の皆様にあいさつ、礼儀以外で気を付けておられることがあればご教示ください。
返答) 業種を変えることは難しいですが、業態を多く持っておけば環境が変化した時にも乗り切れるだろうと考え、常にチャレンジし続けております。自分が「今」経営をしている以外の業種は分からない事が多く、自分が分からない業種はやらないと決めており、業態を増やすことを考えてきました。外食産業部門、大手量販店部門、ギフト・ノベルティ部門、お米の加工食品製造部門、EC事業部門などの業態をつくり、挑戦しております。今回の環境(コロナ禍)のような時に、外食産業に特化した部門のみであったなら、恐らく倒産の危機に会っていたことでしょう。ですので、業種を変えることは難しいですが、業態を多く持つという事は、これからの時代がどう変化するかが不透明な時にこそ必要と考えており、今後も更に取り組んでいこうと考えています。
質問② 短い時間の講演でしたがあっという間の1時間でした。会長が四国から出て来られ企業をされご苦労をされ取り組まれた姿勢にとても感動をしました。見方を変えれば問題点が浮き彫りになり時代の変化を的確に捉え、挨拶を徹底されて来られたからこそ今の幸南食糧のご発展につながったのだと成長の秘訣を教わったように思います。米の需要はどんどん低下していく一方で自給率は非常に少なく、ウクライナのような戦争がもしも起これば日本はたちまち食糧難とエネルギー難に陥ってしまいます。お米の生産を上げて米の需要を伸ばすためには何が必要とお考えでしょうか。また、食料自給率を上げる為に今後何を期待されておられますでしょうか。
返答) 日本政府は工業製品の開発・製造・販売(海外へも)を日本の経済発展を支える柱であると考えているようですが、私のように食糧一筋に歩んできた者にとっては、日本の第一次産業が儲かり、安定的に成長することが日本の経済発展に繋がると考えております。しかしながら安価な海外輸入品に頼り続けてきたことが、食糧自給率ダウンの原因です。これはとても危険なことです。お米を始め日本の農作物・畜産・海産物にはたくさんの魅力と価値があるのですから、海外からの輸入を止め、日本の若者が農業に参入したいと考えられるよう政府は仕組みや政策を考えるべきです。また、食糧自給率を上げるには、日本の農業参入に対する規制を大幅に改革し、自国の耕作放棄地をゼロにすべきです。高齢で農作業が困難になれば、政府や地方自治体などが仲介し、農業をやりたいと思っている人にやっていただく仕組みを考え、スピードで取り組んでいくべきと考えています。
質問③ ご講演では挨拶の大切さを改めて実感いたしました。社内風土を改革されるのに長い時間をかけて取り組まれ定着されたご努力は大変すばらしいものだと感激いたしました。元気な挨拶と笑顔は心が満たされ次への活力に繋がります。非常に重要だなと痛感いたしました。ですが、社員が多くなればなるほど教育が行き届かなくなり新たな壁が出てくるのではと思いますが1,000人規模の会社で挨拶を徹底していくにはかなりの時間と年月がかかると思います。川西会長が推奨される挨拶の徹底には何が必要とお考えでしょうか。また、御社も今後事業拡大に伴い教育が難しくなられるのではと思いますが何か日頃から気を付けられているポイントがございますでしょうか。よろしければ秘訣をご教示頂けないでしょうか。
返答) 1人でも1000人でも10000人でも、教育は出来ると思います。当たり前のこと、小さなことを大きな企業は置き去りにしているように思います。1000人の企業になれば、それぞれの部があり、課があります。その部や課のリーダーが、当たり前のこと、小さなことに取り組む心構えがあるかどうかということです。小さなことが一流にできない企業が、大きなことへの一流を目指すのは難しいのではないでしょうか。1000人の企業にも社長(リーダー)は1人です。
社長が当たり前の小さなことを一流にするという覚悟があるかどうかだと考えます。
質問④ 2025年に開催の大阪・関西万博への何か取り組みなどされる予定はあるのでしょうか? もしあれば、今お話しできる範囲でお聞かせ願えればと存じます。
返答) 大阪万博には興味があり、食の業界と情報を共有して前向きに考えてみたいと思っております。
質問⑤ 年々、お米の収穫量は減ってきていますが、それに対して何か手を打っておられるのでしょうか? 例えば、米農家さんへの事業承継などございますでしょうか?
返答) 農業法人にも参入しておりますが、さらに拡大を考えています。
質問⑥ 米穀企業として、米飯促進のための対策や、また、地域貢献について何か取り組まれておられますか?
返答) 「NPO法人 農産物加工協会」を設立し、6次産業化(加工食品)に挑戦したいと考えておられる生産者に対し、商品の企画・製造・販売までの
サポートをしております。現在21社のあらゆる分野の加工食品メーカーに加盟いただいており、さらに100社以上のサポーター企業に応援をいただいております。6次産業化の進化を計り、地域活性化を進めております。