株式会社クランツ 代表取締役 山西 恵子氏

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取材日)平成30年11月10日(土)10:00~12:00

取材先)株式会社 クランツ

http://www.flower-cranz.com/

船場経済倶楽部)

田中理事長、赤松委員長、中井委員、前田部長、事務局 山本

 

 

 

始めに、大阪タカシマヤ店出店舗見学。普段は、入れない従業員入口より店舗内へ入れて頂き、百貨店の裏側の話を少しお話し頂きました。

山西 恵子氏の略歴

株式会社クランツ 代表取締役
(社)日本フラワーデザイナー協会公認スクール 主宰
(社)日本フラワーデザイナー協会本部講師・試験審査員
国家検定一級フラワー装飾技能士

 

 

現在の売り出し商品ハーバリウムの説明を山西恵子社長より頂く。赤松委員長より委員会の趣旨説明とインタビューでお聞きした内容をお伝えしインタビュー開始。

☆御社の成り立ちを教えてください。

元々実家は生花店を営んでいた。妻・母の役割もあり30歳ごろまでは主婦でいたが、育児も落ち着いたので、フラワーデザイナーの教室を始めたのがきっかけです。

それでも、主婦(妻、母)と経営のダブルワークはかなり大変でした。

会社名はクランツがフランス語で「輪」という意味にあたり、人と人の輪を大切に事業を営みたいと考え、クランツと名付けました。その教室では、国家検定フラワー装飾技能士が取れるということで、最大300名の生徒(教室は3か所)が受講されて今でも、多くの方が受講されています。

圧倒的に女性が多いですが、最近では男性の生徒さんも増えてきています。

 

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☆同業他社と大きく違う所を教えてください.

他社様は花屋から教室に事業をを広げるところが多いのですが、弊社は教室から花屋に展開しました。ですから教室で仕入れる生花の端数をショップで販売するという事業モデルになっています。教室で使用する花は必ず生徒様が購入なされることになっていますので、一般的に売れる花ではなく、珍しい花を仕入ても売れ残ることが無く、その珍しい花をショップで販売するので、普通の生花店にはない特別なものが多数あり、それを求めてお客様がお越しになることが多く魅力だと思います。

また、ブライダルの受注も多く年間300件ほどありますし、その他パーティーなどで飾るお花も注文があります。

パーティーの依頼で天井から2,000本の薔薇を吊るす様な事もしました。 要望に応えるだけではなくそれに対する提案や発想をすることでしょうか。

 

img_5836☆山西さんのパリコレのきっかけを教えてください.

元々共通の知人から桂由美氏のブライダルフェアの際に桂先生の要望に応えられる方を探していたらしく、私に白羽の矢が立ちました。そして、2016年のフラワー担当として参加しました。

その中で桂先生の要望に応えることができその後も公私ともに仲良くさせて頂くようになりました。

先生は、通常イメージできないことを実現させてほしいということが多くそれに応えるためにイメージングは欠かさないようにしています。

それが2018年1月のパリコレクションにつながっていきます。

 

 

 

☆どんなことに気を遣われていますか?

先ずは、服飾もそうであるように花にもトレンドがあるので先にトレンドを掴むのではなく自分がトレンドを創る側であることに気を使います。

パイオニアになるイメージとアンテナを張っています。そのためにフランス、イタリア、ドイツなどヨーロッパへは 必ず年2回は行きます。

また、企画デザインも部下からではなく、自分から発信しそれを生かせる戦略を考えてスタッフに伝えています。

また、いろいろな方と出会うことで、新しい発想が生まれることが多いのでその辺は花屋が花のことばかりでは ダメだということに意識しています。

また、今までは、女性が主流のマーケットであるが、今後は、男性にもという形も考えている。

 

☆今後の目標と展開を教えてください。

先ずは、健全経営を持続させること。

何でもそうでしょうが、仕事は信用であり、私は、身の丈に合った経営をするように心がけています。

借金はしない。

また、今は、タカシマヤに出店したばかりなので、足元を固めていきたいです。

 

 

☆船場経済倶楽部にも、これからもっと会社を良くしたいと希望を持っている若い世代の会員がいます。

そのような会員にメッセージをいただけますでしょうか。

私は女性なのですが、それに驕らず媚びず一つ一つコツコツと経験と実績を積み上げることを大切にしています。それが会社の成長にもつながっています。 絶対に飛び越えることはできないから。

特に初代はいつでもトレンドを創る側であることを忘れないようにしてほしい。

それと、自分の可能性をもっと信じて行動することが成功につながると思います。そして人とのつながりが仕事の幅と未来をつくるのです。

最後に、現在教室にしている部屋は授業が無い日は空いています。有効活用できる方は是非。

 

山西社長、インタビューにご対応いただきどうもありがとうございました。

 

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